大岩千穂 Chiho Oiwa

大岩千穂 Chiho Oiwa

1996年フラヴィアーノ・ラボー国際声楽コンクール第1位をはじめ数々の国際 コンクールに上位入賞。ヴェルチェッリでのコンサート形式『椿姫』でイタリア・デビュー。1998年オーストリア サンタ・マルガレーテン・フェスティバルでは急遽『カルメン』ミカエラで代役出演して大成功を収めた。また1999年 ハンガリー国立歌劇場で『ラ・ボエーム』のミミを歌い、特別新人賞を贈られた。その後イタリアのアスコリ・ピチェーノ歌劇場、フェニーチェ歌劇場など 『蝶々夫人』のタイトルロールを歌い絶賛されている。またオペラ以外にも 2002年にはボリショイ劇場管弦楽団とヴェルディのレクイエムを共演するなど、現在、イタリアを中心にヨーロッパ各地で活躍している。

その間、1997年藤原歌劇団公演『ラ・ファヴォリータ』のイネスで日本のオペラ・デビューを飾り好評を博す。2002年パーム・ビーチ・オペラでのレナータ・スコット演出の『蝶々夫人』でアメリカ・デビューし、絶賛を博した。 2003年2月に名門チェコフィルハーモニー管弦楽団と共演、4月には新国立劇場 の『ラ・ボエーム』のミミを歌いそれぞれ大成功を収める。2004年のシーズンには、オペラ公演だけではなく、リサイタルやオーケストラとの共演等活躍の場を広げており、9月には名古屋フィルの定期公演で『蝶々夫人』コンサート形式を行い好評を博す。今年は、マーラーの交響曲第4番やモーツァルト及びR.シュトラウスのオペラなど意欲的にレパートリーを広げ国内外にかかわらず活動の場も広げている。音楽性、表現力を備えたリリック・ソプラノとして国内外で注目され、今後の活躍がさらに期待されている。

第10回グローバル東敦子賞受賞。1998年村松賞受賞。1998年度五島記念文化賞オペラ新人賞受賞。

第60回定期演奏会 2005年4月24日横浜みなとみらい大ホール