常任指揮者就任のごあいさつ
本日は町田フィルハーモニー交響楽団第91 回定期演奏会に足をお運びいただき、誠に有難うございます。
町田フィルハーモニー交響楽団の皆様とは2009 年より共演を重ね、かれこれ15 年にわたるお付き合いとなりました。そしてこの度、2024 年度より常任指揮者として皆様とご一緒できますことを、大変光栄であると同時に、その責任の重さに身の引き締まる思いでおります。
共演当初より、町田フィルの皆様の音楽に対する情熱に大きな共感を覚えておりました。創設者であられる指揮者荒谷俊治先生の薫陶を脈々と引き継ぎ、地域とともに歩んでこられた歴史は、他に代えがたい素晴らしい功績だと感じております。今後は、町田フィルの伝統を継承しつつ、時代の変化とともに音楽・オーケストラは社会に対してどのように貢献できるのか、今まで音楽に馴染みのなかった方々にどのように訴えかけてゆけるのか、楽しみながらもプロフェッショナルなレベルを伴って人々の心に強く深く届く音楽を伝えるにはどうしたらよいのかなど、新たなコンセプトを掲げつつ、町田フィルの皆様、そして町田フィルを支えてくださっている多くの皆様とともに、オーケストラの新たな歴史を模索して参りたいと願っております。
本日は、ドヴォルザーク、スメタナ、そしてブックナーという大変意欲的なプログラムをお届けいたします。特にブルックナーは、私が生涯演奏し続けたいと願う最も大切な作曲家の一人です。神聖で雄大なブルックナーサウンドと、音楽の神髄を奏でる喜びを皆様と分かち合えることを切に願い、私の就任挨拶とさせていただきます。

2024年4月7日
指揮者 北原 幸男