荒谷俊治 Shunji Aratani

 

町田フィル桂冠指揮者

credit 撮影: 西川比呂司

1930年生まれ。1953年九州大学法学部卒業、1955年同文学部卒業。指揮を石丸寛、作曲を高田三郎の各氏に師事。1959年東京放送合唱団を指揮してデビュー。 以来、東京フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団をはじめとする各オーケストラ、合唱団を指揮して活躍。NHKほかの多数の番組にレギュラー出演。

1968~1974年東京フィルハーモニー交響楽団指揮者。1969年文化庁派遣在外芸術研修員としてアメリカに留学、ジョージ・セルのもとで研究。1970年春クリーヴランド管弦楽団を指揮、秋からは東京バレエ団ヨーロッパ公演に招かれてヨーロッパ各地のオーケストラを指揮して帰国。

1974~1980年名古屋フィルハーモニー交響楽団常任指揮者として活躍。殊に“名フィルと邦楽器の名手たち”シリーズでは、名フィルの新しい個性として称賛を得た。 これと並行して、1966年頃から日本オペラ協会と協力して創作オペラを、また日本音楽集団と協力して伝統に根ざした 日本の新しい音楽を育てることに情熱を注いできた。

また、東京リーダーターフェル1925、東京コールフェライン、福岡コールフェライン、福岡OBフィル、町田フィルハーモニー交響楽団、町田フィルハーモニー合唱団など、アマチュアの育成にも尽力している。 町田フィルハーモニー交響楽団では、1975年以来音楽監督・常任指揮者を務める。 30年以上にわたる音楽文化の発展に寄与した功績で、2002年度東京都文化功労者表彰を受ける。 2003年2月から2012年6月まで、日本指揮者協会会長に就任。 2004年11月、地域文化功労者文部科学大臣表彰を受ける。

2004年12月23日、ウイーン楽友協会黄金の間大ホールでのベートーヴ ェン〈第九〉を皮切りに2005年は、シドニー・オペラハウスでのモーツァルト〈レクイエム〉(3月)、ベートーヴェン〈第九〉(5月)、2006年2月は、アムステルダム・コンセルトヘボウでの〈第九〉と、世界の名ホールでの演奏シリーズを展開中。 NPO法人町田市芸術協会理事長。訳著に「これがオーケストラだ」(エルザ・Z・ボゼル著、音楽之友社刊)。 町田市南つくし野在住。

2011年より当団桂冠指揮者。